根尖病変の7年

上あごの前歯

50代 女性

2014年に右下の歯が動く事を主訴として来院。その際の上顎前歯にレントゲンの透過像を認めました。ただ、症状は全くない為、被せ物が装着してあったために、経過観察としていました。それから4年後に鼻の下あたりを押すと痛いと言われ来院されました。CTを撮影すると、前回よりも根の先の印影は大きくなってきておりました。よって、ケースルクト法により根管治療を1回行いました。

考察

この様なケースは、一般的には前歯2本が抜歯になると思われます。そして義歯かインプラントを入れる事になると思われます。それが、たった1回の歯の中からの治療で治癒しているので、患者さんにとっては大いに意義が有ったと思います。

又、ケースルクト法で治療をする場合、ある程度歯根嚢胞が大きくなってからでも対応は可能なため、経過観察を行っていてもそれほど差支えは無いと感がられた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました